英語を生かせる仕事には、通訳・翻訳・外資系企業・教育・航空業界などさまざまな選択肢があります。それぞれの職種によって求められる英語力や業務内容は異なるため、自分に合った仕事を見つけるには適性や目標に応じた選択が重要です。
当記事では、英語を使う職業を紹介し、それぞれの仕事内容や平均年収、必要なスキルを詳しく解説します。英語を使う職業の選び方について知りたい方も、ぜひご一読ください。
1. 英語を使うおすすめ職業15選
海外や国内で英語を生かして働きたいと考えていても、「実際にどのような仕事があるのか分からない」と悩む方は少なくありません。英語力を武器にキャリアを広げたい場合、職種選びは今後の働き方に大きく関わってきます。
以下では、英語を使うおすすめの職業を紹介します。
1-1. 通訳者
通訳者は、異なる言語を話す人々の間に立ち、発言を即時に訳して意思疎通を図る専門職です。会議、商談、医療、放送など多様な現場で活躍しており、話し手の意図を正確かつ迅速に伝える高度なスキルが求められます。
業務の専門性や対応分野によって収入は異なりますが、通訳者の平均年収は約591万円とされています。一般的に入職には大学卒業程度の学力が必要とされ、仕事を取るには実績と能力が必要となる実力本位の世界です。業務を行うには高度な語学力だけでなく、一般常識や対象分野に関する専門知識、コミュニケーション能力も重視されます。
1-2. 翻訳者
翻訳者は、外国語で書かれた文章を日本語に、日本語で書かれた文章を外国語に置き換える職業です。書籍、報告書、マニュアル、字幕、特許文献など、対象分野は多岐にわたります。文書の内容や意図を正確に伝える読解力と文章力が求められます。
翻訳者の平均年収は約571.7万円とされています。フリーや個人で企業から都度、または契約して仕事を受ける方、翻訳会社や出版社など企業で社員として勤めて働く方など働き方はさまざまです。不特定多数の読者に対して正確かつ分かりやすい言葉選び、専門的な翻訳では適切な用語選びをする必要があり、積極的に専門知識を吸収・理解するための努力が必要です。
1-3. 英会話講師
英会話講師は、英語を母語としない学習者に対して、会話を中心とした英語の指導を行う職業です。対象は子どもから大人まで幅広く、英語の発音や表現、語彙などを実践的に教える力が求められます。平均年収は約414.8万円で、入職にあたって学歴や資格は一般的に必要とされていません。しかし、基本的な英語のスキルに加えて、生徒や保護者とのきめ細かいコミュニケーション力が求められます。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「英会話教師」
英会話講師として活躍したいと考えている方には、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)という働き方も選択肢の1つです。特別な資格や指導経験がなくても、自宅やテナント、貸会場を活用して地域の子どもたちに英語を教えることができます。充実した研修制度が整っているので、英語力や指導力に不安がある方でも安心して始めることが可能です。英語を生かして子どもに教える仕事をしたい方は、ぜひご検討ください。
1-4. 接客スタッフ
接客スタッフは、来店した顧客に対して案内やサービスを提供する職業です。英語を使う接客では、ホテルや遊園地、観光施設、空港の免税店、外資系ブランドショップ等が挙げられます。特にホテルや遊園地などでは宿泊受付や館内案内、飲食の提供、アトラクションの誘導など、英語による対応が日常的に求められるのが特徴です。
平均年収は職場の業種によって異なりますが、遊園地スタッフは約362.5万円、ホテルや旅館のフロントは約329.6万円となっています。説明に語学力が求められるだけでなく、表情や態度でのホスピタリティも大切です。
1-5. 外資系企業事務・営業
外資系企業での事務職や営業職は、英語を日常的に使用する機会が多い職業です。事務職では、英文メールの作成や海外との資料共有、会議調整などが主な業務です。営業職では、海外顧客との商談や製品説明、契約交渉など、英語を用いた提案活動が求められます。
厚生労働省の職業情報によると、一般的な一般事務職の平均年収は約510.9万円、商社の営業職では約579.5万円とされています。外資系企業では、これに加えて英語力や国際的なビジネス経験が評価されるため、より高い収入が期待できる場合もあります。語学力に加え、正確な事務処理能力や顧客対応力、柔軟なコミュニケーションスキルが求められる職業です。
1-6. キャビンアテンダント・パイロット
キャビンアテンダントとパイロットは、いずれも航空業界で活躍する職業であり、英語を使用する頻度が非常に高い点が特徴です。キャビンアテンダントは、機内での接客や保安業務を担当し、外国人乗客への案内やアナウンスなどで英語を活用します。平均年収は約534万円です。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag「客室乗務員」
パイロットは、航空機の操縦に加え、航空管制官との英語による無線交信が必要です。国際線ではすべて英語での対応が求められるため、高度な英語力と専門知識が求められます。平均年収は約1,779万円で、就業するには国土交通大臣による航空従事者技能証明を受ける必要があります。
1-7. 空港グランドスタッフ
空港グランドスタッフは、空港内で航空機の発着に関わる地上業務を担当する職業です。主な業務には、搭乗手続き、手荷物の受付、搭乗案内、遅延や乗り継ぎ対応、到着客の誘導などが含まれます。日本国内の空港であっても外国人旅行者が多いため、英語を使った案内やトラブル対応などの語学力が重要です。
空港グランドスタッフの平均年収は約491.1万円とされています。就業に資格は必要ありませんが、運送約款の知識や航空運送のルール、空港のセキュリティの知識などが必要です。飛行機を定時に出発させるため、顧客の要望に臨機応変に対応し、適切な判断、実行力が求められます。
1-8. 航空管制官
航空管制官は、航空機の安全かつ円滑な飛行を支えるために、空港周辺や航空路での航空機の動きを監視し、無線などを用いて指示を出す職業です。航空機同士の間隔を保ち、事故や衝突を防ぐ役割を担っており、国内外の航空機との通信で英語を使用する機会も多くあります。
航空管制官の平均年収は約551.4万円とされており、国土交通省に採用された国家公務員が担う専門職です。採用後は所定の研修機関での訓練を受け、免許を取得する必要があります。状況判断力や冷静さ、高度な集中力が求められる職種であり、英語力と同時に迅速な判断と正確な伝達能力が必要です。
1-9. 英文速記者
英文速記者は、会議や講演などで話された英語の内容を速記や録音を用いて記録し、正確な文書としてまとめる職業です。国際会議、外国企業の会議、海外からの訪問団の対応など、英語での発言が多い場面で業務を行うため、高いリスニング力と速記技術が求められます。
発言内容の正確な把握と文脈理解、迅速な要点の抽出能力が必要であり、業務ではPC入力のスピードや文章作成スキルも重視されます。通訳との連携が求められる場面もあり、一定の語彙力と表現力も必要です。一般的な速記者の平均年収は約551.4万円とされています。
1-10. バイヤー
バイヤーは、企業が販売する商品を選定・仕入れる職業です。市場調査を行い、消費者のニーズや流行を把握しながら、価格や納期、品質を総合的に判断して取引先との交渉を行います。海外メーカーや商社との取引を担当する場合は、英語での商談や契約交渉、メール・電話でのやり取りが必要となるため、実践的な語学力が求められます。
バイヤーの平均年収は約515.7万円とされています。就業にあたって特定の資格は必要ありません。しかし、商品や業界に関する知識、交渉力、判断力に加え、英語でのやり取りをこなす語学力が必要です。一般的には、売り場で責任者や店長としての販売の経験を積んだ後になることが多い傾向にあります。
1-11. 通関士
通関士は、輸出入される貨物について、関税の申告や必要書類の作成・確認を行い、通関手続きを適正かつ迅速に進める役割を担う国家資格者です。通関業務では、貿易関連書類の読解や海外の企業・税関当局とのやり取りがあるため、英語を使用する場面が多くあります。
通関士の平均年収は約551.4万円とされています。業務を行うには国家試験に合格し、通関士資格を取得する必要があります。関税法や通関業法、外国為替法などの専門知識に加え、正確な事務処理能力と英語の読み書き能力、国際取引に対する理解が求められます。
1-12. 海外特派員
海外特派員は、新聞社や放送局に所属し、海外に駐在して最新ニュースを国内に伝える職業です。年単位で海外に在住するため、語学力やもちろん、多様な文化に関わる社交性や少人数でその国のニュースを集める体力、精神力も必要となります。
就業は新聞社や放送局で5〜6年の経験を積んで、国際部や報道部に配属されるのが一般的な流れです。現地の情勢をいち早く正確に伝えるため、情報収集力と判断力も強く求められます。
1-13. ツアープランナー
ツアープランナーは、旅行会社などで国内外の旅行商品を企画・手配する職業です。顧客のニーズに応じて、日程や移動手段、宿泊先、観光地、食事などを組み合わせて旅行プランを作成します。海外旅行の企画では、現地とのやり取りや契約手続きに英語を使う場面も多く、語学力が強みとなります。
ツアープランナーの平均年収は約496.3万円です。業務には特定の資格がなくても就けますが、「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」などの資格を持っていると有利です。顧客の希望を形にする提案力と、旅行日程や手配内容を正確に調整する力、関係者との連携を円滑に進めるコミュニケーション力が求められます。
1-14. ITエンジニア
ITエンジニアは、コンピュータシステムやソフトウェアの設計・開発・運用・保守を担う職業です。業務にはプログラムの作成、ネットワーク構築、セキュリティ対策などが含まれ、企業のITインフラや業務効率を支える重要な役割を果たします。外資系企業やグローバルに展開する開発現場では、英語での技術資料の読解やメール対応、海外エンジニアとのコミュニケーションが必要とされます。
ITエンジニアの中でもシステムエンジニアの平均年収は約557.6万円です。論理的思考力や専門知識に加えて、英語での技術的なやり取りができる力も強みになります。
1-15. インターナショナルスクールの教員
インターナショナルスクールの教員は、英語を指導言語として各教科を教える職業で、国際的な教育カリキュラムに基づいた授業運営を行います。英語力に加えて、教員免許や教育課程への理解、講師経験が求められます。
採用にあたっては、ネイティブまたはそれに準じる英語力が必須とされており、英検®1級やTOEIC®L&R TEST高得点などの語学力が評価される傾向にあります。また、子どもへの理解力や保育士資格、海外での生活経験も重視されます。教育現場での実務経験が2年以上あると、採用の可能性が高まります。
英語のスキルを生かしながら指導力を高めたい方には、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)という選択肢もあります。自宅やテナント、貸会場を教室として活用し、地域の子どもたちに英語を教えられるため、実践的な指導経験を積む場として最適です。研修制度が整っており、教員免許や経験がなくてもスタートしやすい環境が整っています。将来的にインターナショナルスクールでの勤務を目指す方にも、有益な第一歩となるでしょう。
2. 英語を使う職業で必要な英語力
英語を使う職業は多岐にわたり、求められる語学力のレベルは職種や業務内容によって異なります。以下では、英語を使う職業と、TOEIC®L&R TESTの点数を目安にした英語力の目安を一覧で示します。
| 英語レベル | TOEIC®L&R TEST点数の目安 |
該当職業例 |
|---|---|---|
| 初級レベル | 500点〜 | テーマパークスタッフ、ホテルスタッフ、空港グランドスタッフ、販売職(免税店など)、ツアーガイド |
| 中級レベル | 700点〜 | 通関士、外資系企業の事務職、貿易事務、ITエンジニア、バイヤー |
| 上級レベル | 800点〜 | 海外営業、通訳者、翻訳者、航空管制官、パイロット、インターナショナルスクール教員、英文速記者 |
日常英会話レベルでも就業可能な職種はありますが、書類作成・商談・会議などの英語を日常的に扱う職業ではビジネスレベル以上の運用能力が求められます。業務内容に応じた英語力の向上が、就職・転職の選択肢を広げる上で重要です。
ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)は、中学3年生修了程度の英語力があれば始められますので、「英語を使って教える仕事に挑戦したい」という方に最適です。自宅やテナント、貸会場を教室として活用できるほか、教材や研修体制も整っており、未経験からでも安心してスタートできます。地域の子どもたちとふれあいながら、自分の英語力を生かせるやりがいある仕事です。
3. 英語を使う職業の選び方
英語を使う仕事に就く際は、語学力だけでなく、自分の興味や適性に合った職業を選ぶことが大切です。英語を生かす場面や求められるスキルは職種ごとに異なるため、目的に応じた選択が将来の働き方を大きく左右します。
以下では、英語を使う職業の選び方をいくつか紹介します。
3-1. 英語力で選ぶ
英語を使う職業を目指すにあたっては、まず自分自身の英語力を客観的に把握することが重要です。現在の語学レベルに対してどのような仕事が適しているかを確認することで、応募時のミスマッチや就業後のギャップを防げます。
日常会話が中心の職業もあれば、ビジネス文書の読解や会議対応を含む職業もあり、求められるレベルはさまざまです。正確な自己評価をもとに仕事を選ぶことで、スムーズにキャリアを築けます。
3-2. 好きなことや目標で選ぶ
漠然とした理由だけで仕事を決めるのではなく、自分の価値観や将来の目標と照らし合わせて職業を検討することが重要です。仕事内容を詳しく調べずに選ぶと、「イメージと違った」と後悔する可能性もあります。
たとえば、「人と話すのが好き」「教育に関わりたい」など、関心のある分野を明確にした上で英語力をどう生かせるかを考えることが、適切な職業選択につながります。人と話すのが好きで教育にも興味がある方は、子どもたちに英語を教えるECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)もぜひご検討ください。
3-3. 自分の強みが生かせる職業を選ぶ
英語力だけでなく、自然とできる自分の強みや得意分野を生かせる職業を選ぶことも重要です。たとえば、人と話すことが得意であれば、接客や教育など対話の多い仕事が向いている可能性があります。論理的思考に自信がある人は、ITや翻訳、技術系の職種が適していることもあります。
自分の性格や過去の経験も含めて自己分析を行い、英語と掛け合わせて生かせる仕事を見つけることで、働きがいや評価につながりやすくなります。
3-4. 自分の働き方にあった職業を選ぶ
英語を使う仕事を選ぶ際は、働く時間や場所、雇用形態など、自分の生活スタイルに合った働き方ができるかもポイントです。無理のない働き方を選ぶことで、長く安定して働き続けることが可能になります。
育児と家事、本業と副業など、両立できる働き方をしたいという方には、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)という選択肢があります。自宅やテナント、貸会場を教室にできるため、家庭やライフスタイルに合わせた働き方が可能です。英語のスキルを生かし家庭とも両立しながら、収入もしっかり得たいという方は、ぜひ仕事の詳細をご覧ください。
まとめ
英語を使う職業は多岐にわたり、語学力や適性、働き方に応じて選ぶことが重要です。職種ごとの特徴や求められる英語力を理解し、自分の目標やライフスタイルに合った仕事を見つけることで、英語を生かした充実したキャリアを築くことができます。
英語を使って働きたい気持ちはあるものの英語力に不安がある方は、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)という働き方がおすすめです。中学3年生修了程度の英語力があればスタートでき、充実した研修とサポート体制をご用意しておりますので、未経験でも安心して始めていただけます。自宅やテナント、貸会場で子どもたちに英語を教えることで、自分のペースで働きながら地域に貢献できるやりがいも得られます。英語力を生かしながら、無理のない働き方を実現したい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
ECCジュニアのホームティーチャー
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