育休中に転職はできる?メリット・デメリットや転職の流れを解説

「育休中に転職してもいいのだろうか」と迷う方は少なくありません。法的には問題ありませんが、育児休業給付金や保育園入園への影響など、注意すべき点がいくつかあります。一方で、育休中は平日に時間を確保しやすく、転職活動に集中しやすい期間でもあります。今後の働き方を見直すには良いタイミングとも言えるでしょう。

当記事では、育休中に転職する際のメリット・デメリットや転職の流れを解説します。育休中に転職しようかとお考え中の方は、ぜひご覧ください。

 

1. 育休中に転職はできる?

育休中であっても、法律上は転職活動を行うことが可能です。育児休業は育児と仕事の両立を支援する制度であり、その期間中においても就業や退職の自由は保障されています。つまり、転職を理由に育休が無効になったり、違法とされたりすることはありません。

ただし、育休はあくまで「職場復帰」を前提とした制度であるため、在籍中の企業に対しては誠意ある対応が求められます。突然の退職通告は、マナー違反と受け取られる可能性もあるため注意が必要です。転職を決断した場合は早めに退職の意思を伝え、引継ぎなどの対応を丁寧に行うことで、円満退社につながります。

 

2. 育休中に転職をする理由

育児休業中は、生活環境や価値観が大きく変化するタイミングです。これまでの働き方や職場環境を見直す中で、「今後はもっと家庭との両立がしやすい職場に変えたい」「復職後の将来に不安がある」といった理由から、転職を検討する方も少なくありません。

以下では、育休中に転職を考える代表的な理由を解説します。

 

2-1. 今の職場では育児と仕事の両立が難しい

育休中に転職を考える理由の1つに、現在の職場で仕事と育児の両立が困難であるという悩みがあります。残業が常態化していたり、急な休みに理解がなかったりする職場では、子育てをしながら働くことに強い不安を感じやすくなります。

特に周囲に子育てをしながら働くロールモデルがいない場合、復職後の働き方に明確なイメージが持てず、「このまま仕事を続けるのは難しい」と判断する方も少なくありません。

家事・育児の多くを母親が担っているケースでは、急な発熱や保育園からの呼び出しなどにも対応できる柔軟な働き方を求めるようになり、より両立しやすい職場への転職を検討するきっかけとなります。

育児と仕事を両立できない悩みを解決する方法の1つとして、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)という働き方があります。自宅や貸会場、テナントなど、自分に合った場所で教室を開講できるため、通勤時間が不要で育児や家事と両立しやすい環境が整っています。これまでに培った英語力を活かして働ける点も大きな魅力です。

仕事と家庭の両立が可能!ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)の
詳細はこちらをご覧ください

 

2-2. 希望の職種で復職できない・待遇に不満がある

希望の職種や待遇で復職できないことに対する不満は、育休中に転職を考える大きな理由の1つです。育休からの復職後、必ずしも休職前と同じ職務に戻れるとは限りません。特に責任の重いポジションを離れていた場合、すでに後任が定着しており、自身のこれまでの実績や経験が活かされないケースもあります。

また、異動や部署変更などにより、希望していた職種・役職との間に大きなギャップが生じることもあります。出産や育児を理由に昇進や重要業務の機会から外され、補助的な業務ばかりが割り当てられる「マミートラック」に置かれるケースもあります。復職後の業務や待遇にやりがいを見いだせない場合、より理想的な環境を求めて転職を考えるのは自然な流れと言えます。

 

2-3. 育休中に会社の状況が変わった

育休中に会社の状況が大きく変化したことを理由に、復職ではなく転職を検討する方もいます。たとえば、社内体制の変更や部署の再編により、自分の戻る予定だったポジションが消滅してしまったり、直属の上司や同僚が退職していたりする場合などです。

育休中に会社の業績が悪化し、リストラや人員整理が進んでいるという情報が耳に入れば、「今の会社に戻るべきなのか」と迷うこともあるでしょう。育児と両立できる職場を求めて、安定性のある企業への転職を考える方も少なくありません。

 

2-4. 育休中に家庭の事情で復職が難しくなった

家庭の状況に変化が生じたことで、復職が困難になり、やむを得ず転職を考えるケースもあります。たとえば、夫の転勤が決まって遠方への引越しを余儀なくされた場合、現職への通勤が現実的ではなくなります。また、頼りにしていた実家や義実家の支援が受けられなくなった、子どもが体調を崩しやすく保育園に通うのが難しくなったなど、育児との両立を考えたときに今の職場では続けられないと判断することもあります。

希望とは裏腹に、物理的・時間的な制約により復職を断念し、新たな働き方を求めて転職活動を進めることは決して珍しくありません。

 

3. 育休中に転職するメリット

育休中に転職を検討することには、いくつかの明確なメリットがあります。復帰後の働き方を見直す時間的余裕があるため、自分や家族にとってよりよい職場を選びやすくなります。以下では、育休中に転職する主な利点について解説します。

 

3-1. 子どもを預ければ平日の日中でも転職活動ができる

子どもを預けられれば、平日日中の時間を活用して落ち着いて転職活動ができるのは、育休中ならではの大きなメリットです。仕事に復帰する前であれば、勤務時間の調整や有休取得の心配が不要で、書類作成や企業研究、面接の準備にも集中できます。

多くの企業では面接が平日日中に行われるため、育休中にスケジュールを柔軟に組めるのは有利な点です。一時保育やファミリーサポート、ベビーシッターを活用すれば、子どもを短時間預けることも可能です。仕事に復帰してからの転職活動では、勤務との両立が負担になるケースもあるため、育休中の行動が今後の働き方に大きな影響を与える可能性があります。

 

3-2. 復職せずに転職するため職場に迷惑が掛かりにくい

育休中の転職では、すでに産休・育休前に業務の引き継ぎが済んでいるため、退職時に追加の引き継ぎ作業が発生しにくいという利点があります。

復職後に退職する場合は、担当業務の引き継ぎに手間がかかり、職場に迷惑をかける可能性がありますが、育休中の退職であれば手続きのみで済むケースが多く、同僚への影響も最小限です。重要なプロジェクトに関与していない時期であれば、より円滑な転職が可能です。

 

3-3. じっくり時間をかけて転職の準備ができる

育休中は業務に追われることがないため、転職活動に必要な情報収集や自己分析、企業研究にしっかり時間をかけられます。職場に在籍しながらでは難しい業界の比較検討や応募書類のブラッシュアップも落ち着いて行えるのが利点です。

焦って決断せずに済むため、納得できる転職先を見つけやすくなります。育休満了までに内定を得ることを目標にすれば、計画的かつ戦略的に準備を進められるでしょう。

 

3-4. 転職後も子どもの生活環境が変わらない

育休中に転職活動を済ませておくことで、保育園の慣らし保育や生活リズムの安定に集中できます。復職後に転職を行うと、引継ぎや新しい職場への適応が重なり、心身の負担が増加する可能性があります。一方、育休中に内定を得ておけば、入園後の子どもの変化に丁寧に向き合いながら、入社時期の調整も可能になります。親子ともに無理なく新生活をスタートできる点が大きなメリットです。

たとえば、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)であれば、自宅や貸会場、テナントなどで教室を開講でき、自分のペースで働けます。子どもの保育園や学校のスケジュールに合わせて仕事時間を調整できるため、生活リズムを崩さずに働きたい方にも適した働き方です。

全国で説明会が可能、開講しやすくサポートも手厚いECCジュニアの英会話講師
(ホームティーチャー)の詳細はこちらをご覧ください

 

4. 育休中に転職するデメリット・注意点

育休中に転職活動を行うことには多くのメリットがありますが、一方で注意しておきたいデメリットも存在します。状況によっては不利になる可能性もあるため、事前に理解しておくことが大切です。以下では、育休中に転職する際に考慮すべき主なリスクや注意点について解説します。

 

4-1. 出産育児一時金や育児休業給付金が受け取れない可能性がある

出産育児一時金や育児休業給付金などは、支給要件を満たさないと受け取れない可能性があります。たとえば、育児休業給付金は、育児休業の開始日前2年間に「11日以上勤務した月が12か月以上」などの条件を満たす必要があります。また、育児休業給付は原則として「職場復帰」を前提とした制度のため、当初から退職を予定している場合は給付対象外です。ただし、給付資格の確認後に退職する場合は、その退職日まで支給されます(令和7年4月1日以降適用)。

出産育児一時金も勤務先の健康保険加入状況によって支給されるため、転職や退職のタイミングによっては受け取れない可能性があります。

出典:厚生労働省「Q&A〜育児休業等給付〜」

出典:厚生労働省「Q&A〜育児休業等給付〜」

出典:全国健康保険協会 協会けんぽ「子どもが生まれたとき」

 

4-2. 保育園に入園できない可能性がある

育休中に転職や退職を行うと、保育園の入園に影響が及ぶ場合があります。保育園の入園選考は、勤務先や就労予定をもとに点数化されるため、申請時と入園時で勤務先が異なると、内定が取り消されるケースもあります。特に育休中に退職し、転職先が未定の場合は「無職」とみなされ、点数が大きく下がる可能性があります。

自治体によっては育休中の転職や退職を理由に選考から除外されることもあるため、事前の確認が不可欠です。転職活動をスムーズに進めるためにも、自治体の保育担当窓口へ相談し、保育園入園要件や手続きを把握しておきましょう。

 

4-3. 転職後一定期間時短勤務や有休を利用できない場合がある

転職先では、時短勤務や有給休暇がすぐに使えない可能性があるため注意が必要です。時短勤務制度は育児・介護休業法により子どもが3歳になるまで利用できますが、多くの企業では労使協定により「勤続1年以上」の社員に限定している場合があります。そのため、転職後すぐに時短勤務を希望しても認められないことがあります。

出典:厚生労働省「育児休業、短時間勤務制度」

また、有給休暇の付与も「入社から6か月以上かつ8割以上の出勤」が条件となっているため、当面は欠勤扱いになってしまいます。保育園の慣らし期間や子どもの体調不良時に柔軟な対応ができるか、在宅勤務制度の有無なども事前に確認しておくと安心です。

出典:厚生労働省「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」

 

4-4. 子育てと転職活動の両立が難しい

子育てと並行して転職活動を進めるのは想像以上に大きな負担となります。特に育休中の転職活動では、保育園に預けることができない場合は、日中は子どもの世話に追われて面接準備や企業研究に割ける時間が限られます。

企業側のスケジュールに合わせた急な面接や連絡にも対応しづらく、希望通りのペースで活動を進められないこともあります。このような状況が続くと、内定獲得に至らず精神的にも疲弊してしまうケースも少なくありません。

 

4-5. 職場によっては人間関係に支障をきたす

育休中に転職することは、場合によっては「裏切り行為」や「無責任」と受け取られる可能性があります。会社は本人の復帰を前提として人員配置や業務分担を計画しており、急な退職はその計画に支障をきたします。特に、代替要員の手配や引き継ぎ対応には時間がかかるため、突然の離職は現場に大きな負担を与えることになります。

また、周囲との関係性が悪化すれば、今後の再就職時に推薦を得ることが難しくなる可能性もあるため、できる限り早めの退職連絡と、感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。直接会って挨拶するのが理想ですが、難しい場合は丁寧な文面やオンラインでの連絡も検討しましょう。

 

5. 育休中に転職をする流れ

育休中に転職を考える場合、子育てとの両立や現在の職場との調整など、慎重なスケジュール管理が求められます。ここでは、育休中に転職活動を進める際の基本的な流れについて、ステップごとに詳しく解説します。

 

5-1. 子どもを預ける保育園を見つける

育休中に転職活動を進めるためには、子どもの預け先を確保することが第一歩となります。保育先が決まっていない状態では、企業に「いつから働けるのか」が伝えられず、採用判断の材料が不足してしまいます。

また、面接や見学などに出向く際にも一時的な預け先が必要です。認可保育園は選考が厳しいため、認可外保育園や認定こども園、託児所など複数の選択肢を早めに検討し、保育の見通しを立てておくことが重要です。必要に応じて、自治体の保育コンシェルジュに相談するのも有効です。

 

5-2. 転職活動がしやすいようパートナーや家族の協力を得る

育休中の転職活動では、子どもが小さいため予定通りに行動できないケースが少なくありません。書類提出や面接が急に決まることもあるため、迅速に動ける体制を整えておく必要があります。

そのためには、パートナーや両親など家族の理解と協力を得ることが重要です。あらかじめ転職活動のスケジュール感を共有し、必要なときにサポートしてもらえるよう調整しておきましょう。協力体制を築いておくことで精神的なゆとりも生まれ、転職活動の質を保ちやすくなります。

 

5-3. 子育てに理解のある職場を探して履歴書・職務経歴書を送る

育休中に転職する際は、子育てと仕事を両立しやすい職場かどうかを見極めることが大切です。フレックスタイム制や在宅勤務制度、時短勤務、急な休みにも対応できる柔軟な社風などがある企業は、長く働きやすい傾向にあります。

応募時には履歴書や職務経歴書を丁寧に準備し、家庭との両立を前提にした希望条件を過度に強調しすぎないことも重要です。応募先企業ごとに記載内容を調整しつつ、育児中でも活かせる経験・スキルを明確に示しましょう。

子育てに理解ある職場で働きたいという場合には、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)がおすすめです。自宅や貸会場、テナントを教室として活用できるため、子育て中でも無理なく働けます。

未経験からのスタートでも、研修や教材のサポートが充実しており安心です。子どもとの時間を大切にしながら、地域の子どもたちの成長を支えるやりがいのある仕事として、多くの主婦層に選ばれています。自分のライフスタイルに合わせた働き方を検討している方は、ECCジュニアの英会話講師もぜひ選択肢の1つに加えてみてください。

子育てと仕事を両立してしっかりと収入も得る!ECCジュニアの英会話講師
(ホームティーチャー)の詳細はこちら

 

5-4. 面接を受ける

面接では、育休中に転職を希望する理由や、復帰後にどのような働き方をする予定かについて詳しく聞かれることが一般的です。これまでの経験やスキルを活かしつつ、子育てとの両立を前向きに捉えていることを伝えると好印象につながります。

たとえば「子育てを経て得た視野を職場でも活かしたい」「家庭と仕事を両立できる働き方を模索している」といった表現が効果的です。また、「保育園の入園が決定しており、フルタイム勤務が可能」といった具体的な説明を加えると、企業側も安心して受け入れやすくなります。

想定される質問への回答はあらかじめ整理し、誰が聞いても分かりやすく伝えられるよう準備をしておくことが重要です。

 

5-5. なるべく早く退職する旨を伝えて手続きをする

育休中に退職する場合、退職の意思はできるだけ早く直属の上司に伝えるのが原則です。ただし、転職先が決まる前や保育園の確保が難航している状態での退職申告はリスクが高いため、タイミングは慎重に見極める必要があります。

転職先が確定し、復職予定日や育児休業給付金の支給終了時期が明確になった段階で伝えるのが適切です。また、年度末や繁忙期を避けて相談すると、職場側の理解も得やすくなります。

なお、給付金の満額受給を目指す場合、退職の申し出は育休の後半に差しかかってからが望ましいです。安定した環境で次の職場に移れるよう、金銭的・制度的な影響も含めて計画的に退職手続きを進めることが大切です。

 

まとめ

育児休業中の転職は法的に可能です。育休中の転職のメリットとして平日の転職活動や十分な準備期間が挙げられる一方、育児休業給付金の受給資格喪失、保育園入園への影響、転職先での時短勤務・有給休暇の利用制限などのリスクも存在します。そのため、スムーズに転職できるよう慎重に進める必要があります。

円滑な転職には、保育先確保、家族のサポート体制構築、子育てに理解ある企業選定、現職への早期意思表示が重要です。各種制度への影響を十分検討した上での判断が求められます。

仕事と子育てのバランスを取りやすい働き方として、ECCジュニアの英会話講師(ホームティーチャー)が挙げられます。ECCジュニアの英会話講師は、教室を自宅や貸会場、テナントで開講するスタイルのため、家庭の状況に合わせて働き方を調整できます。

小さな子どもがいてもスケジュールを組みやすく、指導経験がない方でも充実の研修制度があるため、育児との両立を目指す方にとっておすすめの仕事です。

ECCジュニアのホームティーチャー募集に関するお問い合わせはこちら

関連記事